偏頭痛
大人の病気と思われがちですが、実は子供にも偏頭痛があります。大人の場合は、女性の方が圧倒的に多いのですが、子供の場合は男女で特に差はありません。頭がどのように痛いのかを表現できなかったり、症状が腹痛や嘔吐など、頭痛ではないことから、これまであまり知られていませんでしたが、登校拒否やいじめの原因となるケースもあり、社会問題になっています。
<症状>
子供の偏頭痛の特徴は、大人のものとは症状が異なります。
- 痛みが突然始まる
- 比較的すぐに痛みがおさまる
- 頭痛がなくても、嘔吐や下痢など自家中毒症状が起こる
- ズキンズキンという痛みではなく、頭全体が痛むこともある
<原因>
脳の血管が拡張し、炎症を起こしてまわりの神経が刺激され、偏頭痛が起こるといわれています。誘因は人によって違いますが、ストレス(緊張)からの開放やホルモンバランスの乱れ、特定の飲食物、騒音やまぶしい光、睡眠不足や寝すぎ、空腹などがひきがねになることが多いようです。
<治療>
もし子供が発作を起こしたら、カーテンを引いて光を遮断した部屋で横にさせて、しばらくじっとさせてください。これが一番の対処法です。
子供の場合、学校のストレスから開放された平日の帰宅時間や、睡眠を十分にとった後の明け方に発症することが多いようです。週末には起こりにくいこともあり、親でも単なる登校拒否と間違ってなかなか理解されません。
もし、子供が片頭痛だと分かったら、学校の先生にも説明し、上記の対処法を伝えてください。学校の養護の先生でも子供の偏頭痛を知らない方が多く、子供が我慢しているケースもあるようです。
=> 詳しい予防方法については、「日常生活で予防しよう」へ