蓄膿症(副鼻腔炎)
鼻の奥には副鼻腔という粘膜で囲まれた空洞がありますが、その部分に細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。病名は副鼻腔炎であり、慢性の副鼻腔炎を俗に蓄膿症といいます。
<症状>
頭痛がして頭が重く感じられます。水洟ではなく、青っぱなと呼ばれるような、ごっとんとした黄色っぽい粘り気のある洟汁が出ます。鼻づまりもひどく、副鼻腔付近に鈍い痛みを感じたり、発熱が見られる場合もあります。子供が風邪を引いたあとにかかりやすくなります。鼻呼吸ができないので口呼吸となり、イビキをかいたり集中力が低下したりもします。
<原因>
風邪による急性鼻炎や扁桃炎が副鼻腔に達して起こることが多いのですが、虫歯やアレルギー性鼻炎により細菌が副鼻腔へ感染することで、副鼻腔炎が発症する場合もあります。
<治療>
原因が風邪である場合は、まず風邪の治療をおこなわなくてはいけません。副鼻腔炎自体の治療には、内服や鼻腔内のスプレーによって、血管収縮薬、消炎薬、抗生物質などを投与。膿がひどい場合は、副鼻腔内を洗浄する方法もあります。