注意しよう 子供の頭痛!

上手な薬の飲ませ方

子供が病気になって何が困るといって、なかなか薬を飲んでくれないこと!本当に困ってしまいますよね。無理に飲ませようとすると、口を真一文字にむすんで、開けてくれないし…。はやく良くなって欲しいから、きちんと薬を飲んでもらいたいのに、大泣きされたりすると、泣きたいのはこっちだよ!と叫びたくなってしまいます。

でも病気で不快なのは親よりも子供の方。上手に薬を飲ませて、少しでも不快な症状を和らげてあげましょう!

薬を飲ませる時の注意

・人からもらった薬を飲ませない

市販薬と違い、医療機関から処方される薬は、子供の症状に合わせて体重に応じた量が出されています。「同じような症状だから」といって、知り合いの子供の薬をもらって飲んだりするのは、絶対にやってはいけません。アレルギーや副作用が出ることもありますので、必ず子供に合った薬を服用させましょう。

・薬の処方目的・用法・用量をしっかり確認

薬局で処方された薬を受け取ったら、診察で説明を受けた薬と同じかどうか、必要な薬が処方されているかどうかを確認。薬局からの説明書には必ず目を通しましょう。複数の薬が処方された場合は特に、それぞれの薬の処方目的・用法・用量をしっかり確かめることが大切です。

・ご機嫌な時に服用を!ただし前の服用から6時間後

うまく飲ませられない時は、「食後」「食前」という指示があっても特に用法にこだわらず、ご機嫌な時をねらって飲ませましょう。ただし、薬と薬の間隔は、最低でも6時間以上は空けるように。

シロップ薬

<利点>

  • 甘くて飲ませやすく、子供に好まれます。

<欠点>

  • 美味しいため、ジュースと間違って飲んだりするので、保管場所に注意しましょう。
  • スポイトやカップで計量しなくてはいけません。
  • 糖分に雑菌が発生しやすく、長期保存はできません。

<飲ませ方>

  • 薬の容器をゆっくり振って、沈殿している成分をよく混ぜましょう。
  • スポイトや小さな容器で、量を正確に量って飲ませましょう。
  • スプーンで飲める子は、何回かに分けて少しずつ口に運んであげます。スプーンをなるべく口の奥へ入れて、こぼさないようにしましょう。

<絶対にやってはいけないこと>

  • 飲み忘れたからといって、次に二回分の量を飲ませてはダメ!副作用が出る危険性があります。
  • 市販の薬と一緒に飲ませてはダメ! 薬同士が合わなかったり、効き目が強くなり過ぎたりして、副作用が出る危険性があります!

粉薬(ドライシロップ)

<利点>

  • シロップ薬よりも長期保存に向いています。
  • 湿気ないよう、密閉容器に入れて保管しましょう。

<欠点>

  • 爪が伸びていない状態で、きれいに手を洗い、赤ちゃんにひとさし指を吸わせます。その指に粉薬をつけ、赤ちゃんの頬の内側か上あごに薬をくっつけましょう。その後ミルクを少量含ませると、残った薬も全部咽を通ります。
  • 数滴の水で練るとペースト状の薬になります。それを頬の内側や上あごになすりつけると、口の中でペロペロと溶かしながら飲むことになります。
  • 甘い味のついている粉薬(ドライシロップ)の場合、水で溶いてスプーンやスポイトで少しずつ飲ませることもできます。
  • 飲み残しのない量ならば、水・果汁・ヨーグルトなどで溶いても飲ませられます。ミルクには絶対混ぜないように。服用後に口直しとしてなら与えてもよいでしょう。
  • 長期間保存できます。
  • 市販のゼリー状のオブラートや、普通のシロップに混ぜて飲ませる方法もあります。粉が水に溶けにくくても、甘いシロップにからまって飲ませやすくなります。

<絶対にやってはいけないこと>

  • お湯で溶かしてはダメ!温度が高いと、薬が化学反応するおそれがあります!
  • 作りおきはダメ!溶かした状態で置いておくと、薬が変質する可能性があります!

錠剤・カプセル剤

<利点>

  • 味や臭いを防ぐために糖衣錠やフィルムコーティング錠になっていて、比較的飲みやすくなっています。

<欠点>

  • 大きい錠剤はかえって飲みにくいものです。
  • 子供が飴やチョコレートと間違えて食べないよう、保管場所に注意しましょう。
  • コーティングされているため、錠剤内部の変質が発見がしにくくなっています。

<飲ませ方>

  • 子供を座らせた状態で飲ませましょう。寝かせた状態で飲ませると、窒息する危険性があります。
  • 水もしくはぬるま湯と一緒に飲ませます。ゼリー状のオブラートに包んでもOKです。
  • 飲んだ後、口の中に錠剤が残っていないかチェックしましょう!

<絶対にやってはいけないこと>

  • そのまま飲んで、溶けた場所で吸収されるのがベストの薬です。飲めないからといって、錠剤を割ってつぶしたり、カプセルを開けたりしてはいけません!

工夫しよう

飲まない場合は、もうひと工夫してみましょう。

  • 薬に砂糖・シロップ・ココア・バニラなどを加えてみましょう。
  • バナナやせんべいの間に薬(砂糖や水と合わせたもの)をはさみ、与えてみましょう。
  • アイスクリーム・ヨーグルト・プリンに混ぜて、少しずつ飲ませてみましょう。
  • 少量の水で溶かして凍らせ、シャーベット状にして与えてみましょう。
    (冷たいものと一緒に飲ませると、苦味をあまり感じません。)

方法を工夫しても上手に飲ませられない時は、医師や看護師に相談してみるのもよい手です。実演つきで説明してもらえるクリニックもありますので、自分の飲ませ方のどこが悪かったのかがわかるかもしれません。

もちろん、上手に薬が飲めたら、かならず子供をほめてあげましょう!

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