注意しよう 子供の頭痛!

頭の打撲

子供は体の割に頭が大きく、重心が高い所にあります。また運動機能が未発達なので、よくバランスをくずし、とっさに手も出せないため頭を打ちます。

まず「子供は転ぶもの」という認識が必要。階段に滑り止めをつけたり、テーブルや柱の角に柔らかい素材の防止グッズをつけたりして、あらかじめ予防をしましょう。

<症状>

頭部の打撲の場合は、症状の観察が重要ポイントになります。子供の様子をしっかりと確認しましょう!観察ポイントは、この4点。

  • 意識があるかどうか(眠り込んだり、唇が変色してきていないか)
  • ケガや出血がないかどうか
  • 吐いたか吐いてないか
  • 瞳孔を見て、黒目が揺れていないかどうか

具体的な症状は、以下のようになります。

  1. すぐに泣きやんだ。
  2. たんこぶがある。
  3. 吐いたか吐いてないか
  4. 耳や鼻から血が出た。
  5. 吐き気や嘔吐がある。食事をとろうとしない。
  6. 激しい頭痛を訴える。
  7. 頭がへこんでいる。
  8. 意識がない。もしくは、ぼんやりしていてすぐに眠ってしまう。
  9. 会話がおかしい(内容が混乱していたり、物忘れがある)
  10. けいれんやひきつけが起こる。
  11. 手足の動きが悪かったり、しびれを訴える。

4~11の症状の場合は、ただちに救急車を要請しましょう。止血をする場合は、首をねじるようにしてはいけません。脳内に出血したり脳挫傷(脳に傷がついている)も考えられるため、救急車を待っている間は、絶対に激しくゆすったりしないでください。

<治療>

病院へ行かずに見守っている場合、患部をよく冷やして2日位は安静にしましょう。こぶができている時は、骨折の可能性も考えられますので、すぐにでもレントゲン写真を撮ってもらいましょう。

気が動転しているとは思いますが、受診の際や救急車の中では、事故の起こった状況を十分に説明できるよう、心を落ち着かせましょう。いつ(時間)、どこで(下が土かアスファルトか、床板の上か畳か)、どのくらいの高さの所から落ちたのか、どこを打ったか・・・など、診断や治療方針を決定するためにも、詳細な説明は必要です。

嘔吐は脳内出血の初期症状です。初めはなくても、後から症状が現れるかもしれません。2~3日(できれば1週間)は安静にして、嘔吐のあるなしをチェックしましょう。

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